徒然

父が危篤に…父の言葉を聞きたい 2

朝の6時にドクターから説明を聞き父はICUに入りました。ICUに入ると面会もできません。

母と二人タクシーで帰宅しました。

夜は病院の椅子に座っていたためぐったりしていましたが母も私も眠くありません。

変に目が覚めてしまいました。

父の部屋に行くと父がいません。

存在感のあった父がいません。

家が静かです。

いつもおかしな行動を取るため何をするかハラハラしていましたが、それがなくなると寂しいものです。苦笑

突然話すことができなくなって呆然としてしまいました。

ふと、思いつきました。

住職さんに繋いでもらう

数年前から父のことを相談に乗っていただいている住職さんがいます。

住職さんに父の言葉を聞いてもらえないだろうか?さっそく相談の電話をしました。

「父が倒れて意識がありません。父が私や母に何か言いたいことがないか聞いていただくことはできますか?」

「いいですよ。20分後にかけ直してください」

住職さんはあっさり承諾してくださいました。

できるんだ。ありがたい。

再度掛け直しました。

「お父さん今回は本当に危ないかもわからんね・・・。

あなたには『お母さん(私の母のこと)をよろしく』と言っていますよ。」

「私に怒っていませんか?」

「怒っていないですよ。はっきりと感謝を伝えています。」

奥さんには『世話になった。メモに書いてある』と言ってますよ」

「メモ?」

「メモがあると言ってます」

「早速探してみます。ありがとうございます。父にもありがとうと言ってると伝えてください!」

短い言葉でしたがいかにも父らしい言葉です。

かなり救われました。

住職さん、ありがとうごさいます!

弟子入り本気で考えました。笑

母と父の部屋に行きメモを探すことにします。

父の思い

母と父の部屋に行きメモを探し出そうとして驚きました。

父の部屋は綺麗に片付けられていたのです。

書類も綺麗に整理されています。

通帳や印鑑もまとめてありました。

スーツケースに綺麗に父の写真や大切なものが詰められている。

覚悟していたのでしょうか。

父の仕事道具を車から回収して来ました。

仕事道具も長年ずっと同じものを使っていました。

物を大切に使っていた父。

メモは不要になったカレンダーを切って使っていました。

一つ一つ大切に使っていました。

父の良いところにやっと気づけました。

金庫には現金で当面の生活費がおいてありました。

家賃、光熱費など年金で引き落とされるようになっていました。

身勝手で自分のことしか考えていない父と思っていましたが、

父なりに家族のことを考えていてくれたんだと初めて知りました。

気づいたと同時に日頃からお礼を言っておけばよかったと後悔が襲います。

突然の不測の事態に思ったこと

日頃から家族や大切な人には感謝の言葉を伝えておくべきでした。

日頃からコミニケーションもとっておくべきでした。

後悔しました。

それと信頼できる住職さんのような方と日頃からご縁をいただいていると突然話ができなくなっても聞いていただくことができます。

住職さんでなくても、信頼できる霊能力者と知り合っておくと良いかもしれませんね。

父の部屋を捜索しましたが結局メモは見つかりませんでした。苦笑

また住職さんに電話して聞いてみることにします…