
父が危篤に…奇跡を信じて…1
先日父が緊急搬送され危篤状態に陥りました。
それから2週間。同じ状況に陥った方の参考や励みになるかも知れません。
少し落ち着いたため備忘録として書き残しておきます。

GWに父が緊急搬送されたと聞いて病院に駆けつけました。
一体何があったのかと言いますと父が倒れたのは温泉でした。
父が昼前に母を車で送って行って、17時に母を迎えに行く約束でした。
それまで父はお風呂で時間を潰すと言っていました。
17時過ぎても父は約束の場所に現れません。更に30分過ぎても現れず、携帯も繋がらないため昼寝して寝過ごしたのかなと母はひとりで先に帰宅しました。
しかし19時になっても父は帰宅せず携帯も繋がりません。
約束をすっぽかす父ではないためこれは何かあったのかと母と騒ぎ始めました。
母はもう一度待ち合わせ場所に向かいました。
私は父が行ったはずの温泉に電話してみることにしました。
「温泉で倒れた人いませんでしたか?」
「いました。駐車場の車の中で意識を失って倒れている人がいて救急車で運ばれましたよ」
名前を確認すると父でした。
どの病院に搬送されたのかはわからないということで119に問い合わせしました。
119にかけ事情を伝えると通常は搬送先は教えないけれどそういった事例があったため搬送先を確認して折り返ししてくれることになりました。ありがとうございます。
病院の名前を聞いて帰って来た母とタクシーを呼んで病院に向かいました。
ドクターから病状の説明を聞いていると絶望的な状況でした。

「まだお若いので全力を尽くさせていただきます。奇跡を信じて祈ってください」
担当のドクターが仰いました。
『奇跡を祈ってください』
医者に奇跡を祈ってくださいと言われるとは…不思議でした。
父はICUに入りました。
ICUに入ると面会はできません。明け方私と母は呆然と帰宅しました。
家で待機する日々が始まりました。
父の兄弟に電話連絡するも、高齢のため皆名古屋にはこれません。歳をとるとはこういうことか。
更にコロナのため来ても面会もできません。
家族も側についてることもできません。
できることは祈るだけ。そんな状態です。
病院からの電話に出られるよう常に電話の音に気を貼るようになり電話がなると母と二人ビクビクしながら電話に応じました。
病院からじゃないとわかるとホッとしました。
後悔はしたくない。
できることはしたい。
『奇跡を祈ってください』ドクターの言葉を思い出しました。
思いついたのは伊勢神宮でご祈祷をしてもらうことでした。
父は旅行にはいかないのですが伊勢神宮だけは好きで参拝に連れて行ってくれましたし父は昔歩いて伊勢神宮に参拝してました。
しかも真夏に徒歩で。修行僧かというツッコミがとまりません。
神様にお願いしよう。神様にお任せしよう。そう思いました。

次回に続きます。

